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空き家の基礎知識

相続について考える 実家の相続は空き家になる前に話し合う

相続というと、すぐ相続税の話と思われるのですが、相続は本来、親が所有する資産を、子が受け継ぐことです。

親子間でのコミュニケーションが取れている家族は意外と少ないものです。まずは親子であらかじめ相続についていろいろ話し合い、 お互いの気持ちや考えについてコミュニケーションを図ることが大事です。 その上で、おさまりのいい解決策を提示することで、実家(将来の空き家)についても円満な相続にすることができるでしょう。

空き家になる前に話し合う

たとえば親のほうとしては「ここは自分の家。自分たちが最期まで暮らし、後は子どもたちが好きなようにすればいい」と思っているかもしれませんが、 マンションに住む世代は、「子ども(親にとっては孫)が小さいうちは一戸建てでのびのび育てたい」と考えているかもしれません。 そうだとしたら、その間だけ実家とマンションを取り換えて暮らすというのもいいかもしれません。

例えば、親は駅近で便のいいマンションに住み、子ども家族5人は実家の一軒家をリフォームして伸び伸びと暮らすことで、実家を有効活用しているという例があります。 これは実家について、親と早めに話し合えたからこそできたことでした。

「うちは先祖代々、この土地で暮らしてきたのだから、これからも子どもの代、孫の代と引き継いでいくのが当然」と思っている親もいるかもしれません。

しかし、子ども世代は遠く離れた都会で就職して結婚、家も買っており、田舎に帰る考えはまったくなく、むしろ実家の土地をもっと有効活用したり、 一部を処分して買い換えたりしてほしいと思っているかもしれません。こういう場合も、相談を早くすれば、双方の気持ちを確かめられ、最善の選択を下すことができるはずです。

相続の前に方針を決める

実家(空き家)をめぐる親子のコミュニケーションについては、基本的に子のほうから親の気持ちを聞いてあげるほうがうまくいくことが多くあります。

実家の土地や建物は、その他の資産も含めて大切な「一族の資産」です。それを有効に生かし、きちんと受け継ぎ、一族が繁栄していくことは、親にとっても望むことであり、 それを「きちんと引き継ぐ」という意思表示が、すべてを前向きに解決させます。

関係者全員で考える

空き家をどうするかは、家族全員に関わる一大プロジェクトだと認識するべきです。

なぜなら相続には家族全員が関係するからです。実家の取り扱いに関して、その所有者である親の意向が重視されるのは当然です。でもかといってそれだけでは解決しません。

法定相続人の範囲は広く、配偶者、子のほか、場合によっては孫やひ孫、兄弟姉妹、父母、祖父母ということもありえます。そうした家族みんなが納得でき、また幸せになれるよう考えることが大切です。

本コンテンツは、『空き家は2018年までに手放しなさい(SB新書、2016年1月)』の著者であるスタイルアクト株式会社代表取締役の沖有人氏の監修により作成しました。 スタイルアクト株式会社では、相続納税ニーズから生まれた土地売却の仕組み『スタイルランド』を提案しています。