空き家手帳 空き家の悩みをまとめて解決!

空き家の基礎知識

期限付きで貸したいとき 定期借家契約でムダなく活用しよう

将来使う予定があるので売れない、貸せないといった場合もあるかと思います。しかし、家を使用せずに空いている期間だけでも誰かに貸せれば家賃収入が得られるだけでなく、空き家のままにして家を傷めることがありません。

ここでは、そんなケースで活用できる方法をお伝えします。

「定期借家契約」を検討する

空き家を賃貸には出したいものの、一定期間で必ず明け渡してほしいという場合は「定期借家契約」を結びます。

通常の借家契約(普通借家契約)では、契約期間が満了しても、貸主から解約を申し出たり、契約更新を拒絶することは原則できません。 日本では借主の権利が強いからです。借主が住んでいるなら、正当な理由がない限り、勝手に契約を変えることはできないのです。

しかしこれを原因としたトラブルは少なくなく、住宅の有効活用がしにくいとも言われてきました。結果、住まなくなった自宅を人に貸さず、空き家のままにする人も増えました。

そこで2000年に定期借家権が導入され、一定の契約期間に達したら契約が終了する「定期借家制度」ができ、これを選択して契約した場合は、貸主が契約を終わりにすることができることになりました。

「定期借家契約」をするには、契約期間に定めがあることを明示した書面による事前説明、契約満了前の通知などが必要ですが、手続き面はさほど難しくありません。 普通借家に比べて賃料を多少安くしたり、礼金を安くするケースもあるようですが、一定期間後に必ず明け渡してもらえる安心感と比べればさほど大きな負担とは言えないでしょう。

契約期間が終了した後、貸主と借主が合意すれば再契約も自由にできます。

たとえばもともと空き家だった家に住んでいたとして、転勤でこれを人に貸さなければならない場合、転勤期間が3年なら、3年の定期借家契約で貸し出し、 転勤が1年延びるごとに1年の延長契約をすることも可能です。こうすれば転勤があったとしても、貸すことができ、空き家のままにして家を傷めることがありません。

「相続の直後で売るのは忍びない」という場合も、期間を決めてこの制度を使うのは有効かもしれません。そこが空室になったり、契約の終了が近づいたら、その時点で改めてどうするかを決めることができるからです。

まとめ

期限を設けて貸し出せる「定期借地契約」という手法を活用すれば、従来空き家のまま放置しているケースでも無駄なく空き家を活用できる場合があります。

具体的な手続きは、不動産会社に相談することでスムーズに手続きできますので、興味があれば一度ぜひ相談してみてください。

本コンテンツは、『空き家は2018年までに手放しなさい(SB新書、2016年1月)』の著者であるスタイルアクト株式会社代表取締役の沖有人氏の監修により作成しました。 スタイルアクト株式会社では、相続納税ニーズから生まれた土地売却の仕組み『スタイルランド』を提案しています。